29年子ども連句会      平成29年8月11日


 

            半歌仙「流れ星」の巻    捌 土屋 日菜

 

         流れ星願いを込める夜更けかな    賀茂 博美

    墨香ほど良き芋の葉の露     土屋 日菜

  名月の日に生まれし吾子健やかに   桃井 伴子

    にきび・ひげ面 競う背の丈   窪田 浩晃

  美味酒が野球談義を盛り上げて    藤江 真理

    絵本抱きて花ござの上      河井  愛

        夢叶う大胆水着に揺れる腰      堀井由美子

    シャンソン流れる路地裏のカフェ    博美

  一瞬の彼のしぐさに惚れ直す        伴子

    潤む瞳で触れる指先          浩晃

  家族旅北の大地へ飛び立とう        真理

    カメラ片手にバス停で待つ        愛

  帰宅路は山茶花の道急ぎ足        由美子

    静まりかえる寒月の里         浩晃

  逢う度に我が身を照らすビュッフェの蒼   伴子

    極めたポーズに拍手喝采       由美子

  花は今されど空しき我が想い     河井 萌瑠

    麗らかな日にくぐる校門        真理

 

 



 

    半歌仙「夏料理」の巻   捌 宮澤 次男

 

   新鮮な庭の野菜で夏料理       藤江 千愛

     ビールジョッキを傾ける客    佐野 彰一

   友達と球を蹴りつつお燥ぎ      賀茂慶次郎

     売地の中に犬を遊ばせ      佐野ユミコ

   山脈の肩に懸りし望の月       井上 輝夫

     遠く近くに鹿威し聴く      宮澤 次男

   バスの旅紅葉かっちる中を行く       千愛

     ポテトチップスをそっと渡され    慶次郎

   直筆の手紙ポッケに密ませて        輝夫

     アルバム仕舞う押入れの奥      ユミコ

   将軍と世界賑わす大統領          彰一

     先祖代々続く家柄          ユミコ

   冬の月寒さをしのぐ雲の服        慶次郎

     かじかんだ指息を吹きかけ       千愛

   岬鼻に国後島の影を追う         ユミコ

     番の鳩のとまる電線          彰一

   懐かしき訛り飛び交う花の宴        次男

     春のスカーフ胸に飾りて        輝夫

 



  半歌仙「ぼんおどり」の巻  捌 勝又 丘女

 

      藤井 優慶 小二

      宮崎明日香 小四

      勝又  玲 小四

 

 

   夏まつりぼんおどりして楽しいな       優

     ビー玉取りたいラムネしゅわしゅわ    明

   飛行機ではるばる来たよふるさとへ      玲

     ピーターパンも空を飛ぶんだ       優

   月の中ダンスしているうさぎさん       明

     運動会でリレー1ばん          玲

   ジャイアンツお姉ちゃんは小林ファン     優

     私のゆめはお医者さんだよ        明

   うきうきと百人一首あんきする        玲

     信長すごい天下とういつ         優

   人魚ひめ見た目はきれいでもきょうぼう    明

     太陽見てるひまわりの花         玲

   赤い月オオカミ男めざめちゃう        優

     神さまおねがい皆のしあわせ       明

   おいしいよカニ、ウニ、イクラ北海道     玲

     北きょくぐまはかっこいいよね      優

   さくらの木赤く色づくさくらんぼ       明

     さえずっているスズメの親子       玲